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  • 2014-12-02

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通販の老舗・千趣会  カタログ戦略からネット戦略に大方向展開を図る

“ウーマンスマイルカンパニー”を企業ビジョンに掲げる千趣会。千趣会といえば「カタログ」で有名ですが、現在はカタログではなくECサイトに力を入れ、事業拡大を図っています。「ベルメゾン」のブランド名で知られる千趣会は、元々こけしの頒布販売から始まり、現在は1400万人以上の登録会員数を誇る通販大手企業になりました。今回は、舞台を「カタログ」から「ネット」へと移した千趣会のEC戦略をご紹介します。

「ベルメゾン」で有名な通販の老舗・千趣会とは

株式会社千趣会は、大阪に本社を置く大手通信販売会社です。主力ブランド「ベルメゾン」でその名を知られており、1946年の創業以来、通信販売業界を牽引してきました。元々はこけしの頒布販売から始まり、社名も「こけし千体趣味蒐集の会」から由来しています。千趣会のコンセプトは、“ウーマンスマイルカンパニー”。最近は、ライフステージに変化がある30~50代をメインターゲットとし、年間購入会員600万人を目指しています。

時代の流れを見据えて「カタログ」から「ネット」へ大方向転換

千趣会は、まだインターネットが普及していない1995年頃からデジタルコンテンツに取り組んできました。2000年には、ECサイト「ベルメゾンネット」を開始。カタログに掲載している全商品がネットで購入可能に。当初、千趣会はECサイトを「カタログの補完」あるいは「注文ツール」としか捉えていませんでしたが、2006年から方針の転換を行い、カタログとは連動させず、Webのみで販売する商品を開発するようになりました。この「方向転換」が功を奏し、ECサイトの売り上げは右肩上がりになりました。2009年にはカタログ事業の売上高の半分をECサイトが占めるほどになりました。千趣会はECサイトの成長を機に、「カタログ」から「ネット」へのシフトを決意。カタログを750万部カットし、2010年には組織体制を組み直し、EC事業に本腰を入れるようになりました。

ECサイト事業を強化するとともに、新しいベルメゾンの創造、ブライダル事業の拡大などをグループの成長戦略として発表した千趣会。「ベルメゾンネット」を強化するのはもちろんのこと、他サイトの「モバコレ」や「イイハナ」などのネット事業も同時に推進していっています。「モバコレ」はファッションサイトとして、一方「イイハナ」はフラワーショップではなく総合的なギフトECサイトとして、事業を拡大。また、結婚式場を運営するディアーズ・ブレインへ投資を行っていることから、この基盤を生かし、ベルメゾン事業への送客を図り、ブライダル事業の強化にも乗り出しています。2011年からは、同業者であるニッセンと同様に、動画を見ながら買い物が楽しめるコンテンツ「ベルメゾン動画ショッピング」を開設。

舞台を「カタログ」から「ネット」へと移した千趣会の勢いはとどまることを知らず、次々と新たな事業が展開されています。一方、ニッセンはECサイト事業に取り組んでいるものの結果を残せず、苦戦をしいられている状態。今後、千趣会は、ECサイトの売り上げを伸ばすだけではなく、新規登録の会員数を伸ばすことが課題とされています。ユーザーとの距離をどう縮めていくか、千趣会の“新たな一手”に注目です。

画像引用元:ベルメゾンネット公式通販サイトHP:http://www.bellemaison.jp/


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