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  • 2014-09-29

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書店の強みをフル活用!丸善&ジュンク堂のO2O成功事例

画像引用元:MARUZEN & JUNKUDO ネットストア
http://www.junkudo.co.jp/

丸善&ジュンク堂は、日本最大手書店といわれる「丸善」と兵庫県神戸市に本社を置く大手書店「ジュンク堂」が共同で出店しています。
元々は全く別の会社でしたが、2011年に両社ともCHIグループ株式会社の子会社となり、それを契機に大手書店同士がタッグを組むことで品揃えが豊富になり、シェアを拡大しました。
ただ最近では、Amazonや楽天市場などのオンライン通販が台頭してきたことから、本を書店で買わない人が増えてきており、小売業は苦戦を強いられるといった状況下にあります。
丸善&ジュンク堂は、その状況を打開するために、書籍を実店舗で購入してもらおうとO2O戦略をスタートさせました。そこで今回は、実店舗がAmazonに勝つための取り組み、丸善&ジュンク堂のO2O戦略事例に迫ります。

「場所・流通」と「販売促進」に価値を見出した実店舗

書店ビジネスのマーケティングでは「4P」が重要といわれています。
4Pとは、Product(商品)、Price(価格)、Place(場所・流通)、Promotion(販売促進)のことです。この4つの要素のうち、オンライン通販の強みは、商品と価格にあります。
当然のことですが、オンライン通販は実店舗を構えていないため多くの在庫を抱えることができ、商品ラインナップを多く取り揃えることができます。
また、販売員の人件費やテナント代金などのコストを抑えられ、販売価格を安く提供できるところに強みがあります。
では、実店舗はどうすればよいのでしょうか? 実店舗が持つ強みは、場所と流通チャネルの要素、「Place」です。実店舗を構える書店では、訪れたユーザーに、「実際に本を手に取って選び、買うことができる即時性」を提供できます。この利点は非常に大きく、オンライン通販では実現できないポイントになります。
ただ従来の仕組みでは、店頭に在庫がなくなってしまうと、「強みである即時性」を提供できない場合があるという課題を抱えていました。
丸善&ジュンク堂は、そういった「即時性」の効果をより高めるため、「オンラインで在庫状況を確認できる」「オンラインで注文し、実店舗で受け取る」という2つに的を絞り、O2O戦略とシステムを構築したのです。
この取り組みのおかげで、来店前にオンラインで在庫を確認できるため、ユーザーはお目当ての商品が手に入らないといったアクシデントを回避できます。
また、店頭のプロモーション戦略と組み合わせて展開することで、オンラインで注文後、ユーザーが受け取りに来店した際に、「2冊目」「3冊目」の購入へと繋げる狙いも持っています。

Amazonよりも早い!? 最速1時間で本を入手できる

丸善&ジュンク堂ネットストアでは、最速1時間で本の受け取りが可能です。
もし急に、参考文献を購入し目を通しておかなければいけないといった緊急事態が発生した際にも、オンラインで注文し、近くの丸善&ジュンク堂の店舗に足を運べばすぐに本を受け取ることができるのです。
ネット注文&店舗受け取りサービスは、書店ならではの強みを活かしたO2O成功事例といえるでしょう。
お客様に選ばれる書店であり続けるためには、今後もO2O戦略を積極的に導入していかなければいけません。Amazonを代表するオンライン通販に押されがちだった書店業界にも、明るい兆しが見えてきたのかもしれませんね。


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