• 連載
  • 2016-05-24

Monthly pageview: 3

ユーザーの心をつかむインターフェイスの作り方


そのリニューアルはお客様の為になってますか?

世の中には様々なWebサイトがありますが、いつも見ていたWebサイトがある日突然リニューアルされていたという経験をした方も多いのではないでしょうか。

Webサイトは一般的には3~5年でリニューアルされます。そこには経年劣化や事業形態の変化、運用体制の変更など様々な理由がありますが、ユーザーの立場に立った時にそのリニューアルが本当に成功だったか疑問を抱く場合もあります。

もちろん現状より良くしようとリニューアルをするのですが、見たい情報の場所が変わり見つからなくなってしまったり、気に入っていた機能がなくなってしまっていたりして不便を感じてしまう場合もあります。

運営側もリニューアルをすれば無条件に今のWebサイトより良くなると考えられがちですが、Webサイトのリニューアルには以下のような様々なリスクもあります。

  • 今まで利用していたユーザーが離れてしまう。
  • 現状のSEOでの順位がキープされる保証がない。
  • 発注先を見誤り品質の低いものが納品されてしまう。
  • リリースに失敗して一時閉鎖になってしまう。

Webサイトはある程度の知識があれば一般の人でもそれなりのものが作れるというメリットがある一方で、インターフェイスの専門家ではない人が作ったWebサイトが多く存在することも事実です。そんな背景もあり、フルリニューアルすることにあまり抵抗を感じない人が多いのではないでしょうか。

しかし世の中のプロダクトを見渡してみるとこれだけの頻度でガラッとインターフェイスが変更になるものは稀です。例えばwordやexcelといったアプリケーションがリニューアルと言ってインターフェイスや機能がガラッと変わってしまうことはないですし、実際に起ったらユーザーは再習得に多大な時間を奪われることになるでしょう。

もちろん新機能の追加や一部インターフェイスの変更などはありますが、これらは既存ユーザーが受け入れられるかどうかを十分に検証した上でリリースされますし、一部のユーザーに先行してベータ版をリリースするなどといった手法がとられる場合もあります。

携帯電話や車などもマイナーチェンジ、フルモデルチェンジといった形で既存のインターフェイスや外観を継承したうえで新しくなるケースが多いのではないでしょうか。

その一方でWebサイトは、いざリニューアルとなるとコンテンツや事業としてのサービスは継承されますがインターフェイスや機能はゼロから設計されることが大半です。しかも旧サイトの設計思想を知らない新しい制作会社がリニューアルを担当することも多く、既存ユーザーがおざなりにされているケースも多く見受けられます。

もちろんすべてのWebサイトがリニューアルすべきでないと言うことではなく、広告的な役割の強いものや極度の経年劣化、事業形態が大幅に変わった場合などはゼロからのリニューアルが必要です。

しかし、インターネットが市場規模やユーザー数も増え、生活にも密接に関わってくるようになった昨今では既存ユーザーの使い勝手、設計やサービスの思想をちゃんと継承して改善していくことを意識していくことが大事なのではと思います。

これからはWebサイトリニューアルではなく「モデルチェンジプロジェクト」「マイナーチェンジプロジェクト」と銘打ってみるのもいいかもしれませんね。

次回は運用中のサイトをどのように改善していくかという手法を紹介していきたいと思います。


このユーザーの心をつかむインターフェイスの作り方バックナンバー ─ユーザーの心をつかむインターフェイスの作り方記事─

あわせて読みたい ―関連記事―