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  • 2016-02-02

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ユーザーの心をつかむインターフェイスの作り方


ECサイトは使いやすく、分かりやすく、そして楽しく

ECサイト市場はここ10年で急激に普及し、今や身近なものとなっていますよね。
昔は本当に商品が届くのか心配になったり、商品が手元に届くまで数週間要すこともありましたが、サービスとともにセキュリティ面も向上し今はWebサイトで決済することにあまり抵抗はないのではないでしょうか。

スマートホンの普及によってモバイルデバイスでの利用も増え、店舗によってはPCサイトと売上げが逆転しているところもあります。

インターネットでは欲しいい商品を検索し、クチコミを読んで、1番お得に買えるお店を探して購入することができます。
これはリアルではなかなか実現できない体験ではないでしょうか。インターネットで買えるものであればわざわざわ買い物に出かけなくてもいいようにも思えてきます。しかし、それでも多くの方々が実際に足を運んでショッピングに出かけるのではないでしょうか。

オンラインショップでは実物に触れられないという点も大きいですが、そこにはただ機械的に必要な物を買うだけでない楽しみがあるからではないかと感じています。

一般的に購買行動には計画購買と無計画購買と言われるものがあります。
計画購買は検討、比較を重ねて購入にいたるもの。高額商品を購入する場合などはほとんどが計画購買になります。そして無計画購買は予定していなかったものを突発的に購入する行動。いわゆる衝動買いと言われるものです。

あとでお財布の中身を見て反省することもあるかもしれませんが、ひと目で気に入った商品を直感的に買ったり、偶然出くわしたセールでお得に買物できた時などに喜びや充実感を感じたことは誰しも経験があるのではないでしょうか。

ただ最短距離で目的の商品を探し、購入するだけではなくショッピングにはこういった楽しみもありますよね。インターネットを通じて物が買えるようになっただけの時期を経て、現在では多くのECサイトでもこういった体験を得ることができるようになっています。

運営者からすれば売上をあげるための施策でもあると思いますが、ただ効率的に商品を購入するだけでなく、こういった体験も提供することでファンを増やし、中長期的なロイヤルティの獲得にもつながっていくでしょう。

ここではそんなUXを提供している事例をいくか紹介したいと思います。

商品レコメンド

これはもはやメジャーな機能ではありますが「この商品を見ている人はこんな商品も見ています」といったものですね。これによって自分が検索、閲覧しているだけではたどり着かなかった商品に出会えたりします。

Amazon商品レコメンド

Amazonでの商品レコメンド(http://www.amazon.co.jp/)

ちなみにパッと見同じように見える機能ですが、表示するタイミングによって最適な商品を選択することがポイントになります。例えば商品詳細ページでは、アップセルのために同一商品の大容量サイズや上位機種を薦め、すでに購入を決めかけているカートページではクロスセルのための合わせ買い商品を薦めることが適切です。

実際の店舗では関連のある商品を近くに陳列したり、レジ横についつい買ってしまうような低単価の商品を置いたりしますがECサイトであれば過去の購入履歴や他のユーザーの購入動向を分析して最も選ばれやすい商品を数えきれない商品の中からピックアップして紹介することも可能です。これはリアルの店舗では提供できない体験ではないでしょうか。

セールイベントなどの開催

この記事を読んでる方の中にもセール、バーゲンと聞いたら心躍る方もいるのではないでしょうか。

ただ実店舗のようにテンポの良い音楽をかけたり、店員が声を張りあげたりできないECサイトでは他の手法でイベント感を演出し、購買意欲を喚起する必要がありますね。

特典をつけることで買い回りを促したり、徐々に目玉商品を公開していくなど様々な演出がされています。
最近は大手ショッピングサイトが大規模なイベントをよく開催しており、すでに恒例のイベントとなっているものあります。

Amazonプライムデ―

Amazon プライムデー(http://www.amazon.co.jp/)

Yahoo! いい買い物の日

Yahoo! いい買い物の日(http://kaimono.yahoo.co.jp/)

また、おとなりの国、中国では11月11日の「独身の日」に自分のために買い物をする日として売り込み大手ショッピングサイト天猫(https://www.tmall.com/)では1日で912.17億元(約1兆7386億円)もの売上をあげています。

天猫

天猫(https://www.tmall.com/)

最近ではメールマガジンだけでなく、SNSなどもうまく活用してイベントを盛り上げているケースも多いです。

ポイント制度・ゲーミフィケーションの活用

ポイント制度はすでに定番ですね。ポイントをためてもらうことで他店舗への流出を防ぐことができます。また提携店舗をまたいで利用できるポイントサービスもあり、それらと提携することでポイント貯めたいユーザーを取り込むといったことも可能です。

また店舗によってはただ買い物時にポイントをためるだけではなく、すごろくやくじ、ルーレットなどのゲームでもポイントや特典の獲得ができるようなサービスもあります。これらはゲーミフィケーションとしてメジャーなマーケティング手法になっています。

ゲーミフィケーションのメリットとしてはゲームへの参加を習慣化してもらうことで購入以外でもWebサイトに訪れてもらう機会を創出し、ユーザーとの接触を増やせる点にあります。

ドクターシーラボ 肌ポリー

ドクターシーラボ 肌ポリー(http://www.ci-labo.com/games/hadapoly/)

店舗販売にはここ数十年で普及してきたインターネットとは比べもののない歴史があり、接客・商品陳列・店舗設計などどれをとっても長い歴史の中で培ってきたノウハウがあります。

しかし、商品を購入するのは消費者であることは変わりないので長い歴史で培われてきた店舗販売のノウハウをどのようにWeb上で実現していくか、またテクノロジーやビッグデータを活用してリアルでは実現できない体験を提供するかがこれからもEコマースを運営していく中で重要ではないでしょうか。

そしてテクノロジーができることが手段として先行してしまわないように、本質はお客様にどうやって価値や感動を提供していくかということであるのを忘れないことが大切なのだと思います。


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