• O2O
  • 2014-09-19

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株式会社オートバックスセブンの「ついで買い」につなげるためのO2O戦略

カー用品の総合販売の老舗 株式会社オートバックスセブン

オートバックスセブンは、1947年(昭和22年)に、日本で初めてカー用品の総合販売を開始した専門店で、創業者である住野敏郎さんがアメリカで視察したカー用品総合専門店を元に生まれた会社です。
2013年には、国内で552、海外にも28の店舗を持つまでにいたり、加盟企業も全世界合わせて100社以上と、世界中に知られる企業へと発展しました。
「オートバックスは常にお客様に最適なカーライフを提案し豊かで健全な車社会を創造することを使命とします。」という理念のもと、近年では、エコ推進プロジェクトをはじめ、リテールネットワークの拡大といった、さまざまな新規市場への開拓にも乗り出しています。

ネット通販と自社の強みを結び付けた「ついで買い」戦略

2014年になると、オートバックスセブンは従来のO2O戦略を強化するための施策を開始しました。
取扱い製品の特性上、同社が実店舗で扱える商品には限界があり、最も大きい店舗でも2万5,000点だといわれています。
しかし、ネット通販などで取り扱っている商品は、その4倍にあたる10万点以上。
しかも、需要が少ない商品でも対応できるなどのメリットがあります。そこでオートバックスセブンが行った施策が「ついで買い」です。
ネット通販などでカー用品を購入しても、購入者に知識や技術がなければ正確に取り付けることができません。そこで、ネットで予約して商品を各店舗で受け取れば、送料を無料にした上で、スタッフが商品を取り付けるというサービスを開始したのです。
この施策のメリットは、取り付けを待っている間に他の商品を購入したりする「ついで買い」を促すことができ、実際に利用したお客さんの7割が、ネット通販で購入した商品を店舗で受け取ることを選択しているようです。
しかも、この際の売り上げは店舗のものとして計上しているので、店舗としても積極的にネット通販による購入を促せるという好循環を作ることにも成功しています。

また、オートバックスセブンでは、楽天やamazonを始めとしたネットモールにも積極的に出展しており、着実に販路の拡大に乗り出しています。現在では、ネットに表示している価格と店舗の価格を統一化しており、設置サービスなどを含めた総合価格を表示しています。売上高も10億円規模にまで成長しており、ネットモールなどからの新規客の開拓にも成功しています。

今後を見据えたオートバックスのアプリ戦略

スマートフォン用のアプリ開発にも積極的に取り組んでおり、オイル交換や車検などの予約機能を搭載することで、利用者の待ち時間を減らしていくとともに、顧客満足度を高めていく施策を行っています。
また、650万人いるといわれている会員の希望に応じた商品も提案していく予定しています。そのために、車検などで確認できる走行距離や、商品を購入してからの経過年数などの情報を分析していく体制などを整えているとのことです。
今後の展開に関して「店舗とネットの連携や、物流体制に変化を加えることで、消費者の利便性を考えたシステムづくりを行っていく」と意欲を見せています。


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