• EC
  • 2015-06-10

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食料品業界におけるイーコマースの進化

小売業のさまざまな局面でオムニチャネルの小売が成長・進化しています。消費者が商品やサービスを購入する際、より速く効率的で便利な方法を模索し続けていることに対応しようとしています。この傾向は食料品業界にも定着しつつあります。最近の報告によると、食料品市場6,310億ドルのうち3%がイーコマースによる売上高であり、2015年末までにはこれが5%以上となり、320億ドルの市場を形成すると予測されています。

食料品業界におけるイーコマース急成長の背景

このように食料品業界でイーコマースが急成長している背景には何があるのでしょうか?

一般的な背景

デジタル時代に生まれ育った新世代の消費者がいまや世帯を形成し、家族を養っています。デジタル・サービスは、たいていの場合、『便利』『オンライン』『個別的』なので、現在の文化に埋め込まれています。食料品の買い物にも同じ傾向が出てくるのは当然の成り行きです。時間を節約し、食料品店に行く面倒を避けるという純粋な利便性からオンラインで食料品購入をする消費者は多いのです。一方、通常の店舗では見つけられない製品を購入するために利用する消費者もいます。このようなサービスは、健康上の問題などで店舗に行くのが困難な顧客も利用できるのです。

食料品業界特有の背景

食料品業界では、オンライン注文・近隣店舗受け取りの施策も実施しています。顧客はその店に行かなくてもオンラインで食料品を注文し、近くの店舗で商品を受け取れます。さらに競争が激化し、買物の仕方が変化してくると、食料品業界はもう一歩進んで宅配の施策もするようになります。ただ、アメリカ全土を見渡すと、まだそこまでやっている店舗は一部であり、大半の店舗では、現時点ではオンライン注文・近隣店舗受け取りに熱心に取り組んでいます。さらに、イーコマースともなると、通常の店舗では主要戦略として位置づけるところまでいっていません。その中でも、スーパーマーケットは、競争力を維持し、今日のデジタルコマースに対応するため、イーコマースも含めあらゆる可能性を試さなければなりません。

どんな課題があるのか

食料品業界でイーコマースや宅配の普及を阻むものは何でしょうか?

生鮮食料品がもつ課題

生鮮食料品があるとタイムリーな配達が必要になります。生鮮食料品が含まれていると、配達車両を冷蔵・冷凍ユニットのついたものに買い替えるか、改造することが必要になるからです。また、タイムリーな配達を実現するためには、配送ルートの調整、交通渋滞への対処、遅延した際の対策なども検討しなければなりません。このようにサービスレベルを上げると物流コストがかさむというジレンマの解消に取り組む必要が出てくるのです。

フルフィルメントからくる課題

フルフィルメントには、製品選びに関わること、配送全般、設備関連、在庫管理、車両のメンテナンスなどが含まれます。こうしたことにかかる費用がひいては利益を圧迫し、その結果、配送料の値上げをせざるを得なくなります。店舗内でピックアップする場合でも物流に関する課題があります。注文品の保管、ピックアップした製品の置き場所の確保・管理、製品選びに関与する従業員の責任などです。

その他の課題

当然のことながら、生鮮食料品の場合、廃棄や腐敗による損失への防止策を講じておく必要があります。しかし、それだけでなく、損失防止をしなければならないことが多くあります。セキュリティ対策、店舗施設管理、入金確認、窃盗、詐欺、従業員犯罪の抑止策などです。そのためには強力な管理対策や社員教育など課題は山積みです。

課題を乗り越えるために

顧客の購買行動は変化しています。顧客は、自分たちにとって最も便利なものを選びます。食料品小売業者も、顧客の変化を歓迎しその変化についていかなければなりません。
今、食料品小売業者に必要なことは、デジタル小売の世界に対応するために生じる損失防止策を打ち出すことなのです。そして、柔軟に、創造的に、熱意をもって対処することが食料品小売業者の責任なのです。

【翻訳参照元原稿】
http://lpportal.com/editorial/columns/item/3568-ecommerce-evolving-in-the-grocery-industry-are-we-ready.html


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