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  • 2015-05-13

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株式会社ローソンのデジタルマーケティング戦略とは【後編】

前編では、株式会社ローソンのデジタルマーケティングから見た企業戦略を探り、同社のデジタルマーケティングの全体像についてご紹介しました。その中で、同社は社内外の多様なツールを活用し、多くのファンを獲得している点を指摘しました。また、それは同社の組織運営体系にも表れており、社内全体としてのコミュニケーション力と質の高さを紹介し、マネジメント層の理解を得ていることを取り上げました。

今回は同社のデジタルマーケティングコンテンツの価値と、国内デジタルリーディングカンパニーとなったことによる副次的効果についても検証し、最後に同社のようなデジタルマーケティング先端企業の今後を予測します。

ローソンのデジタルマーケティングのコンテンツとしての価値

株式会社ローソンは23種類もの社内外のデジタルマーケティングツールを用いて、顧客へのリーチとコミュニケーションを試みています。さらに、海外にも店舗を展開している同社は、外国人の顧客に対しても英語のFacebookとTwitterのアカウントを有しています。そして、KGIはブレることなくコンバージョンとコミュニケーションに向けられています。それらのツール内におけるコンテンツを見て行きましょう。

同社の取り扱い商材は多岐にわたり、生活用品はもちろん、食に関するイノベーターでもあります。同社の説明によれば、食を通じて日本文化を紹介していこうという志があり、食を超えた雰囲気作りを心がけているとのことです。このマインドが同社のコンテンツ価値を高めていると言えるでしょう。

コンテンツの中身を見てみると、商品の写真を豊富に使っているのがわかります。商品そのものにも文化的要素を取り入れているため、画像の貼付でも視覚的なコンテンツ価値があります。次はどういう商品が出るのだろうという期待感が持てるような仕組みになっています。画像コンテンツそのものを作り込んで使用しているため、全体的な価値を上昇させることに成功しています。

また、相互に情報連携が行われているため情報リーチの漏れが少ないのも強みです。同社のホームページでは各種サービスはもちろん、SNSなどへの誘導もわかりやすく記載されています。各コンテンツの紹介について今回は触れることはできませんが、また別の機会に紹介したいと思います。

ローソンのデジタルマーケティングの副次的効果

これまで見てきたように株式会社ローソンのデジタルマーケティングは日本国内においてトップを走っています。取り上げられる媒体はウェブ、紙面にとどまらず、各種のセミナー、あるいは事例紹介として頻繁に目にすることもあります。いるのかいないのか、よくわからない目立たない存在よりも、個性的に目立つ方がいいというのがデジタルマーケティングの基本的な考え方です。

このような二次媒体や、場合によっては三次媒体に取り上げられることで、同社の評判は増々上がっています。同社の人材戦略上も大きなメリットを生み、同時に二次的なフリーパブも作り出している。パッケージデザインを行いたい優秀な人間が資生堂を目指すように、デジタルマーケティングを本格的にやりたいという人材が同社に集まるだろう。

デジタルマーケティング先端企業の今後

同社は今後もあらたなSNS等に参加していくでしょう。先行者利益の観点からも、それは正しい選択です。また独自のコンテンツも掘り下げていくはずです。そもそも自前のコンテンツについては、独自性と世界観の創出に向いています。

既存のプラットフォームなどを活用したデジタルマーケティングは比較の対象にはなりますが、他社との差別化という点では独自のメディアを目指すべきです。その場合、コスト的にも負担が増えるので、ある程度の規模の企業が先行的に行うのがメインストリームになることが多く、強者のとる戦略として正しいアクションです。

また、一般的にキャラクターの認知には長い時間がかかり、効果が出るまでは時間と多額の投資が必要です。しかし、同社はバイラルで広めることにより、かなり短期間で認知を獲得しました。キャラクターの使い方という点についても特筆できます。

一方で、コミュニケーションをより深化させるという課題を抱えている企業は多いことと思います。例えばFacebookの「いいね」は、コミュニケーションの深度としては浅いレベルです。自らタイピングしてコメントする内容の方が、はるかに深いコミュニケーションと言えます。

同社のように多種多様なサービスを展開している企業に関しては、無駄・漏れなくデジタルマーケティングを行うことは、かなりの作業量を伴うため、ある程度人員は必要になります。それだけの効果もあるということでもあります。今後は社内外との連携が鍵になるでしょう。限られたリソースを活用しながら迅速に対応するには、良質な外部機関との連携が欠かせません。

以上、株式会社ローソンのデジタルマーケティング戦略について前編と後編の二回に渡りご紹介いたしました。限られた範囲なので残念ながら十分に触れられなかった点も多々あり、機会があればぜひ掘り下げてご紹介したいと思います。いずれにしても、デジタルマーケティングは効果・検証においても、またコスト面から見ても実施価値が高いと言えます。もし取り組んでいない企業があれば、今からでも検討をおすすめします。


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