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  • 2014-08-28

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フィードバックの検証モデルとしてのシステムダイナミクスの活用

ビジネス活動を始め人類の活動は、広義にシステムに例えられる。システムとしての人類の活動は、今後もその複雑性は増して行くものとなるので、その複雑性を検証・解明する姿勢にビジネスチャンスがあり得る。

ビジネスにおけるマーケティング分野の取り組みについても、複雑性を検証・解明する姿勢は同様に必要である。本記事では、その場合の思考法を含めて、有効なアプローチとなるシステムダイナミクスを紹介する。

1.システムダイナミクスの構成要素と全体像

システムダイナミクスの基本的な構成は、流動対象の流れを表現している「フロー」、それを一時的にため込む「ストック」が二大要素で、それらを影響の数学的な相互関係性を「変数アイコン」と「矢印」でつないでグラフィカルに示している。なお、各アイコンの呼び名はソフトウェアにより異なる。全体としては「時系列で流動する着目対象のインフロー、ストック、アウトフローの総体」として表現でき、細部は数学的な相互関係の下、検証可能な表現モデルとなる。

2.システムダイナミクスの活用メリットとは

システムダイナミクスのモデルでは、流動する着目対象は、具体的には事前に定める微少時間(dt)のステップで流動していく。この着目対象を時間単位毎に事細かく追跡可能なことが、メリットの1つである。さらに、その流動のコントロールが数学的な関係性の下、制御可能なモデルであることが、作成側の検証の選択幅を増やすことにもつながっている。そうした場合、ビジネスの改善に必要になるPDCAサイクルにつながるフィードバックの記述について、数式とオブジェクトで表現可能なことが、最大のメリットといえる。

3.O2Oマーケティングのモデルの検証

O2Oマーケティングを検証する際は、オンラインでのマーケティング結果が、時間遅れを経て、フィードバックとして現実での販売促進に役立てたかが本質となる。オンラインでのサービスを決定づけたパラメータは、現実での売上につながるパラメータにどれぼど影響したかということを、いくつものパターンシナリオを設定しながら事前または事後で検証していくプロセスが重要となってくる。当初の計画が、途中結果でのフィードバックを経て修正されるといったことも必要であろう。その一連の検証において、省力で役立つツールとして、ひいてはシステム内相互作用を考える思考法として、システムダイナミクスの活用を是非お勧めしたい。

参考ソフトウェア)
VENSIM
STELLA
ithink
Powersim Studio


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