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  • 2015-04-20

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『ゲオ NTTコミュニケーションズ モバイル事業の提携に関する発表会』(2015年4月2日発表)の取材後記

株式会社ゲオホールディングス(以下、ゲオ)と、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、2015年4月2日に新たなスマートフォンサービス『ゲオスマホ』を通じてモバイル事業で業務提携を行うと発表しました。

当日は、主催者代表挨拶として、株式会社ゲオホールディングス遠藤社長、NTTコミュニケーションズ株式会社庄司副社長の順で執り行われ、その後、「MVNO市場とOCNモバイル ONEについて」(本稿では発表A.として掲載)、「今回の掲載に至った背景/モバイル事業の戦略」・「サービス・商品の具体的説明」(本稿では発表B.として掲載)と続いて、質疑応答、フォトセッションが行われた後閉会しました。

本稿ではFORECAST取材班として、改めて発表内容を整理しつつ、マーケティングとユーザー視点でどう役立つサービスが求められるのかを取り上げてみたいと考えます。

発表A.MVNO市場とOCNモバイル ONEについて

本項について、発表会では以下の項目立ての発表がありました。
A-1)MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)*とは?
A-2)MVNOの市場の拡大
A-3)スマートフォン月額料金の満足度調査
A-4)端末選択肢の多様化
A-5)SIMロック解除の義務化(2015年5月から)
A-6)マーケットの多様化
A-7)『OCN モバイル ONE』の市場シェア
A-8)『OCN モバイル ONE』サービス概要
A-9)プロモーション活動
A-10)今後の展開
*MVNOとは携帯電話キャリアからモバイル通信インフラを借りてユーザーにモバイル通信サービスを提供する事業者のことを指します。

発表Aの見解

取材班で着目したことは、A-2)でのMVNOの市場の拡大が見込まれる中で、2015年5月のSIMロックの解除化の動きに合わせた、新サービスの投入タイミングです。MVNOの事業プレイヤーが増えてる中での大手同士の新たな連携サービスであれば、ゲオの店舗網での認知普及と相まって、目新しさよりも大衆インフラ側面としてのMVNOのサービスが求められていくのではないかと思います。

さらに、ユーザーの使用状況についても話題として出ました。一人一端末から多端末に浸透していくことがあるにしても、ユーザーがMVNOサービスにかけている時間は上限があるので、どこまでサービス事業側が他社と差別化を行えるか、またユーザーに価値あるサービスを踏み込めるかが、今後の成熟化に向かう市場動向として気になるところです。あえて、取材班としては、市場の成熟化とサービス事業者の増加とA-6)マーケットの多様化が相まって、サービスの品質の取捨選択の結果としての「尖り具合」が重要になるのではないかと思います。

A-10)今後の展開の内容で、現在のある程度ITリテラシーの高い30-40代のターゲット顧客から、20代とシニア層に、ITリテラシーを問わず広げていくという方針とのことから、一人多端末のMVNOの事業の大衆性と一端末当たりのサービスレベルの高さの両面の充実を図る工夫が、今後より一層必要になると感じました。

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発表B.今回の掲載に至った背景/モバイル事業の戦略 および サービス・商品の具体的説明

本項について、発表会では以下の項目立ての発表がありました。
B-1)モバイル事業の経緯
B-2)ゲオの強み
B-3)中古端末市場について
B-4)SIMと中古携帯・スマホについて
B-5)今後の狙うべきターゲットについて
B-6)音声SIM即日渡し実績
B-7)これからの展開
B-8)<変化と多様性の適応>『総合モバイル戦略』としての『ゲオスマホ』サービス始動とそのサービスの詳細の紹介

B-8-1) 2015年4月2日『ゲオスマホ』サービス始動
B-8-2)『ゲオ×OCN SIM』2015年4月2日発売
B-8-3)業界最安水準(新規端末+音声通話SIM)
B-8-4)中古端末でも割賦販売開始
B-8-5)新品端末セットは全国の「ゲオモバイル」50店舗で実施
B-8-6)番号乗り換え(MNP)対応店舗を順次拡大予定
B-8-7)「ゲオ×OCN SIM」契約特典
B-8-8)新品端末・中古端末ともに楽しめるゲオオリジナルアプリ
B-8-9)ゲオモバイルからGEO HYPER MEDIA SHOPへ随時拡大予定のサービスの整理

発表Bの見解

取材班の知識不足もあり意外だったことは、B-1)モバイル事業の経緯で、ゲオが2002年4月から携帯電話代理店事業を開始していたことです。取材班の総論として、今回の『ゲオスマホ』サービスは、モバイル事業としてのお客様の信頼と実績の積み重ね、さらに内部人材の強化があってこそ成立しているものであるという認識を新たにしました。
特に、取材班一同は本事業の位置づけといて、B-3)中古端末市場について、B-4)SIMと中古携帯・スマホについてで示されたように、ゲオの店舗網を生かした『循環型ビジネスモデル』のライフスタイルの提案の認知・普及の意義が大きいと考えます。

また、サービス品質としてB-6)音声SIM即日渡し実績に示した通り、実証実験を綿密に行って、即日で開通できるサービス品質まで上げたということが、ユーザーに良い品質を届けたいという、ゲオの本サービスへの情熱の一端を良く表していると、一同感じました。そう思うからこそ、品質の良いサービスを安定的に提供できる店舗を如何に早く拡大するかが関心事として気になると同時に、今後の成長のポイントになるのではと思いました。

B-8)<変化と多様性の適応>『総合モバイル戦略』としての『ゲオスマホ』サービス始動とそのサービスの詳細の紹介にあったストーリーを取材班一同、マーケット視点およびユーザー視点で注目していきたいと感じました。

『ゲオスマホ』は、ゲオが販売する新品・中古端末と格安SIMカード『ゲオ×OCN SIM』を自由に組み合わせて購入できるサービスです。このサービスが、2015年5月からのSIMロックの解除の義務化でどれくらい認知され市場に浸透していくのか、私たちは目が離せません。

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質疑応答の場面(左からゲオホールディングスの遠藤社長・森田氏、NTTコミュニケーションズの庄司副社長、大井氏の順)

記事執筆:FORECAST取材班


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